賃貸管理の仕事を長くしてきて、「このアパートはやめておいたほうがいい」と入居前に分かる物件には共通点があります。家賃や駅距離ではなく、住んでから後悔する原因になる部分を10個に絞って書きます。内見のときにチェックしてみてください。
1. 共用部に私物やゴミが放置されている
廊下に自転車や段ボール、ゴミ置き場に分別されていない袋。これは「管理会社が巡回していない」か「注意しても入居者が守らない」かのどちらかで、どちらも住んでからストレスになります。共用部は物件の管理状態がいちばん正直に出る場所です。
2. 掲示板の注意書きが多い・古い
「騒音に注意」「ゴミ出しのルールを守ってください」の貼り紙が何枚も貼ってある物件は、実際にトラブルが起きている証拠です。日付が古いまま貼りっぱなしなら、管理会社が来ていないことも分かります。
3. 隣・上下の生活音が内見時点で聞こえる
内見は静かな昼間にすることが多いですが、その時点でテレビの音や足音が聞こえるなら、夜はもっと聞こえます。壁を軽く叩いて音が響くかも確認しましょう。木造や軽量鉄骨でも造りが良ければ静かな物件はありますし、鉄筋コンクリートでも隣の音が響く物件はあります。構造だけで判断しないことです。
4. 部屋の中にカビ臭さ・湿気がある
玄関を開けた瞬間の匂いは重要です。カビ臭いなら、結露や換気不足が慢性化しています。特に北側の部屋、1階の部屋、窓が一つしかない部屋は要注意。クローゼットの奥や窓枠のゴムパッキンに黒ずみがないかも見てください。
5. 水回りの設備が古いのに家賃が相場並み
給湯器の製造年(本体のシールに書いてあります)が15年以上前なら、入居後に壊れる可能性が高い。壊れても交換は貸主負担ですが、お湯が出ない期間が数日出ることがあります。同様にエアコンも製造年を確認しましょう。
6. 大家さん・管理会社の対応が遅い
内見の申込から返事が来るまでに何日もかかる、質問に答えられない。この時点で遅い会社は、入居後の修理依頼にも時間がかかります。管理会社の対応スピードは、住んでからの快適さに直結します。
7. 空室が多い・入れ替わりが激しい
ポストにチラシが溜まっている部屋が多い、表札がない部屋が多い。全8室のうち3室以上空いているような物件は、何か理由があります。「なぜ空いているのか」を仲介会社に聞いてみてください。
8. 駐輪場・駐車場が明らかに足りていない
戸数に対して駐輪スペースが少ないと、必ず路上や通路に自転車があふれます。そこからトラブルが始まる物件を何度も見てきました。
9. 夜に行くと雰囲気が違う
昼と夜で街の顔は変わります。契約前に一度、夜の時間帯に最寄り駅から物件まで歩いてみてください。街灯の有無、人通り、隣の建物の様子が分かります。
10. 契約書に「原状回復」の範囲が細かく書かれすぎている
退去時のトラブルが多い物件ほど、契約書の特約が増えていきます。「クリーニング代◯万円」「壁紙は全額借主負担」などの記載が多い契約書は、過去にもめた歴史がある可能性があります。国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による汚れ・傷は貸主負担が原則です。
逆に「良いアパート」の見分け方
上の10項目の裏返しですが、特に分かりやすいのは共用部がきれい、掲示板の情報が新しい、管理会社の返事が早いの3つ。この3つがそろっている物件は、築年数が古くても住み心地が良いことが多いです。
まとめ
アパート選びで後悔する原因のほとんどは「音」「管理」「湿気」です。設備や間取りは写真で分かりますが、この3つは現地に行かないと分かりません。内見では部屋の中だけでなく、共用部・掲示板・周辺の夜の様子まで見てください。
リノーズは柏市を中心に賃貸管理も行っています。物件のことで気になることがあれば、お気軽にどうぞ。
アパートをお持ちのオーナー様へ。
ここに書いた「音・管理・湿気」は、そのまま空室が埋まらない理由にもなります。直して貸し続けるか、入居者がいるまま売るか。判断には両方の数字が要ります。
リノーズは入居者がいる状態のまま(オーナーチェンジ)での売却にも対応しています。修繕して持ち続けた場合と、いま売った場合の手取りを並べてお出しします。査定は無料、最短30分でご回答。一棟アパートの売却もご覧ください。




