「売りに出せば、1〜2ヶ月で売れるでしょ?」
売却のご相談で、いちばん多い誤解がこれです。実は私も、この仕事を始める前は同じように思っていました。でも現実には、売り出してから引き渡しまでの期間は、多くの方の想像より長いんです。
今日は、3姉妹の子育てをしながら不動産の仕事をしている私が、「家が売れるまでの本当の期間」と、途中でやってくる「3ヶ月の壁」についてお話しします。
売却全体の目安は「4〜6ヶ月」
一般的な仲介での売却は、ざっくりこんな時間割になります。
準備期間(2週間〜1ヶ月):査定、不動産会社選び、媒介契約、写真撮影や販売資料づくり
販売活動(1〜3ヶ月):ポータルサイト掲載、内覧対応、価格の調整
契約〜引き渡し(1〜2ヶ月):売買契約、買主さまの住宅ローン審査、決済・お引き渡し
全部足すと、スムーズに進んでも4ヶ月前後。「売ろうかな」と思ってから実際にお金が入るまでは、半年みておくと安心、というのが実感です。
ここで大事なのは、買主さんが見つかってからも1〜2ヶ月かかるということ。住み替えや相続税の納付など「お金が必要な期日」が決まっている方は、ここから逆算して動き始める必要があります。
「3ヶ月の壁」って何?
不動産の世界には、経験上はっきりした節目があります。それが売り出しから3ヶ月です。
物件情報がいちばん見られるのは、実は掲載直後の2〜4週間。ポータルサイトの「新着」に載り、その物件を待っていた買い手候補が一気に見にくる時期です。ここで問い合わせが入らないまま3ヶ月を過ぎると、物件は「売れ残り」の印象がついてしまい、閲覧数がガクッと落ちます。
「ずっと載ってるあの家、何かあるのかな?」――買い手さんは、そんなふうに見ています。値下げをしても反応が鈍くなり、さらに長期化する。これが3ヶ月の壁です。
早く売れる家がやっていること
逆に、1〜2ヶ月で決まっていく家には共通点があります。
最初の価格設定が相場に合っている(高めスタートで様子見、が一番の長期化要因です)
写真が明るくてきれい(内覧前に、写真で8割決まります)
内覧の希望日をなるべく断らない(土日に見られない家は、それだけで機会が半分に)
特に価格は重要で、最初の1ヶ月を「お試し価格」で消費してしまうと、いちばん見られる時期を高すぎる値段で過ごすことになります。これが本当にもったいないんです。
3ヶ月を過ぎてしまったら
もし今、売り出し中で3ヶ月以上反応がないなら、原因はだいたい「価格」「見せ方」「不動産会社の動き」のどれかです。値下げの前に、掲載写真や紹介文、案内の受け入れ体制を見直すだけで動き出すこともありますし、期限が迫っているなら「買取」に切り替えて1ヶ月以内に現金化する方法もあります。
まとめ
家の売却は「4〜6ヶ月の旅」。そして勝負は最初の1ヶ月です。売ると決める前でも、早めに相場と期間の目安を知っておくと、住み替えも相続も、お金の計画がぐっと立てやすくなりますよ。




