実家の片付けを進めていると、多くの方が仏壇の前で手が止まります。食器や家具は「処分」と割り切れても、仏壇だけは捨てていいものか分からない。柏市で相続した実家の売却をお手伝いしていると、「仏壇が片付かないので、まだ先に進めません」というご相談を本当によくいただきます。
結論から言えば、先に閉眼供養(へいがんくよう)をして、そのあと処分方法を選ぶ——この順番さえ守れば、手続き自体は難しくありません。供養の手順とお布施の目安、処分方法4つの費用の違い、柏市で粗大ごみとして出す場合の流れ、そして売却スケジュールへの組み込み方まで整理します。
仏壇で手が止まるのは「捨て方」が分からないから
片付け業者の見積りでは、仏壇は「別途相談」になっていることが多いものです。理由は、宗教的な扱いが必要で、業者が勝手に運び出せないから。つまり所有者側が方針を決めないと、片付け全体が止まります。逆に言えば、仏壇の方針さえ決まれば、残りの荷物は一気に動きます。
もうひとつ、兄弟姉妹の間で意見が割れやすいのも仏壇です。「お寺にきちんと納めるべきだ」「お金をかけずに処分でいい」と分かれたまま、何年も手つかずになる。よくある形です。実家の分け方でもめないための考え方は相続した実家、兄弟でもめないための決め方にまとめています。

仏壇のことは、どなたも人に聞きにくいみたいなんです。お寺に電話するのが気まずくて、何年も置いたままという方が本当に多いですよ。
結論:先に「閉眼供養」、そのあと処分方法を選ぶ
仏壇は、購入して安置するときに「開眼供養(魂入れ)」をしています。手放すときは、その逆の閉眼供養(魂抜き・お性根抜き)をして、ただの木の箱に戻してから処分する——これが一般的な流れです。手順は次の3ステップです。
- 家族・親族で方針を決める(処分するのか、誰かが引き継ぐのか)
- 菩提寺、または僧侶手配サービスに閉眼供養を依頼する
- 供養が済んだ仏壇を、4つの方法のどれかで処分する
宗派や地域、お寺の考え方によって作法は変わります。菩提寺があるなら、まずそこに電話を一本入れるのがいちばん早くて確実です。
閉眼供養(魂抜き)のお布施の目安
お布施に定価はありませんが、一般に案内されている目安は次のとおりです。宗派・地域・お寺との関係で変わるので、あくまで参考値として見てください。
| 依頼先 | お布施・費用の目安 |
|---|---|
| 菩提寺に直接依頼 | 1万〜5万円程度 |
| 僧侶手配サービス(定額制) | 3万5千円前後 |
| 仏壇処分業者経由で手配 | 2万〜3万5千円程度 |
このほか、自宅まで出向いてもらう場合はお車代(5千〜1万円程度)を別に包むのが通例です。菩提寺が遠方にある場合は、その分の負担も見込んでおきましょう。

ここで急かして「うちが全部やります」って言う業者は、一回止まったほうがいい。供養の日取りだけは、こっちのペースで決めていいんだ。
仏壇そのものの処分方法は4つ
供養が済んだあとの処分先は、大きく4つです。
| 方法 | 費用の目安 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 仏具店に引き取ってもらう | 無料〜3万円程度 | 買い替える、購入店が分かる |
| 仏壇処分の専門業者 | 3万〜10万円程度 | 供養から搬出まで一括で任せたい |
| 菩提寺でお焚き上げ | お布施として3万〜5万円程度 | 菩提寺との付き合いがある |
| 自治体の粗大ごみ | 1千〜3千円程度 | 費用を抑えたい(供養は別手配) |
いちばん安いのは粗大ごみですが、供養は別に手配が必要です。逆に専門業者は高く見えますが、供養の手配・解体・搬出・処分がひとまとめになっているので、遠方に住んでいて何度も実家に通えない方には現実的な選択になります。
柏市で粗大ごみとして出す場合の流れ
柏地域(旧柏市域)の粗大ごみは、1点につき1,100円の処理手数料で、市の委託先に電話またはインターネットで申し込む戸別収集です。たんす・食器棚・本棚など「1辺が1.2m以上」の家具が対象品目に挙げられていますが、仏壇は品目表に明記がありません。大きさや素材(扉のガラス、金具など)で扱いが変わることがあるので、申し込み前に品目名を伝えて確認してください。沼南地域は制度が異なります。
柏市に限らず、仏壇の収集をお断りしている自治体もあります。確認せずに当日出して回収されず、片付けの日程が丸ごとずれる——これは避けたいところです。

迷ったら、位牌だけ先に決めてください。位牌の行き先が決まると、不思議と残りの話がするっと進むんです。
位牌・遺影・仏具は、仏壇と分けて考える
ここを一緒くたにすると混乱します。優先度が違うからです。
- 位牌:仏壇より優先度が高いものです。誰かが引き継ぐか、お寺で永代供養・お焚き上げをお願いするのが一般的。
- 遺影:宗教的な魂入れをしていないことが多く、供養を伴わずに処分できる場合があります。気持ちの面が大きいので、写真データにして残す方も増えています。
- 仏具(おりん・燭台・花立など):金属・陶器として分別処分できるものが多いです。
- お札・お守り・神棚:神社の系統なので、仏壇とは別に、お参りしている神社へ相談します。
「処分しない」という選択肢もある
最近は、仏壇を手放さずに小さくする方も増えています。実家の大型仏壇はお焚き上げし、位牌とご本尊だけを引き継いで、マンションのリビングに置けるサイズの仏壇へ移すという形です。費用はかかりますが、「処分してしまった」という気持ちの負担は軽くなります。
どちらが正しいということはありません。大事なのは、誰がどう引き継ぐのかを、家族で一度だけでも言葉にしておくことです。決めないまま置いておくのが、いちばん長引きます。
売却のスケジュールに、仏壇をどう組み込むか
実家を売ると決めたら、段取りはこの順番がスムーズです。
- まず査定を受けて、売却時期のおおよそを決める
- その日程から逆算して、閉眼供養の日をお寺と調整する(お彼岸やお盆の前後は混み合います)
- 供養の日に合わせて、片付け業者の搬出日を組む
- 残りの残置物と一緒に仏壇も運び出す
「片付けが全部終わってから査定」ではなく、査定が先です。売却額の見当がついて初めて、片付けにいくらかけていいかが決まるからです。片付け全体の費用感は実家の片付けはいくらかかる?柏市で業者に頼む場合の相場を参考にしてください。
リノーズにできること
私たちは柏市を中心に、相続した実家・空き家の買取と仲介をしています。仏壇の供養そのものは私たちの仕事ではありませんが、地元で実際に動いているお寺や片付け業者へのつなぎ役にはなれます。また実家まるごとパックでは、残置物が残ったままの状態で売却する形も選べます。荷物と一緒に仏壇をどうするかも、その中で一緒に考えます。
「片付けてからでないと相談できない」と思われている方が多いのですが、順番は逆で構いません。荷物が残ったままの状態を見せていただいたほうが、私たちも正確な提案ができます。
まとめ
- 仏壇は「閉眼供養 → 処分」の順番。まず菩提寺に電話を一本
- お布施の目安は1万〜5万円程度(定額サービスは3万5千円前後)。あくまで目安です
- 処分は仏具店・専門業者・お寺のお焚き上げ・粗大ごみの4つ
- 柏地域の粗大ごみは1点1,100円。ただし仏壇が出せるかは事前確認を
- 位牌・遺影・仏具・神棚は仏壇と切り分けて考える
- 売却するなら「査定が先、片付けは後」。逆算すると日程が崩れません
実家がいくらで売れるかが分かれば、仏壇も片付けも順番が決まります。無料査定は最短30分で価格と査定書をメールでお送りします。片付けや供養の段取りごと相談したい方は、実家まるごとパックのページもあわせてご覧ください。
リノーズ株式会社 代表取締役 美澤由佳子



